Race 8 Twin Ring MOTEGI 22-23 Sep. 2018

トラブルを乗り越え近藤選手が5位
小河選手が9位に入り5大会連続のW入賞

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第8戦がツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で行われた。前戦・十勝では、第6戦で近藤 翼選手(1号車)が2位、小河 諒選手(97号車)が3位と4年ぶりのダブル表彰台を獲得。続く第7戦でもダブル入賞を達成し、良い流れのまま第8戦に挑むことに。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は36台。

予選は15分間。近藤、小河両選手はライバルの様子を見ながら終了間際にコースイン。近藤選手はエンジン不調に苦しめられ、実力を出し切れない。小河選手はライバルの背後でスリップストリームを利用するも、スロー走行に引っかかってしまい、アタックは終了。近藤選手は2分19秒413で7位、小河選手は2分19秒429で8位となった。気がかりなのは近藤選手のエンジン不調。予選後、クルマをリペアエリアに移動し、メカニックたちが各部をチェック。考えられるすべての部品交換とあらゆる対策を行い決勝に備えた。

トラブルを克服した近藤選手が快走するも……

日曜日の決勝は晴天。真夏のような暑さの中、10周のレースがスタート。近藤選手はスタートの混戦をうまく乗り切り、1周目を6位で通過。メカニックたちの懸命な作業により、エンジンの不調は解消された模様。

近藤選手はレースが進むにつれ、着実にペースを上げ、2周目終了時点で5位に浮上。セカンドグループの最後尾でチャンスを狙う。3周目にこの日のベストラップをマークし、一気に追い上げ態勢に。8周目には4位の密山祥吾選手(328号車)に追いつき、後方から追い上げてきた織戸学選手(17号車)も含めた三つ巴のバトルとなる。

近藤選手はバックストレートエンドの右コーナー(90°コーナー)で密山選手をアウトから抜きにかかるも、両者は接触。近藤選手はアウト側のランオフエリアに大きく飛び出してしまう。すぐに復帰したものの、織戸選手の先行を許し、6位でチェッカー。レース後、密山選手に30秒加算のペナルティが与えられたため、正式結果は5位となった。

一方、小河選手は好スタートを決めるも、9位で1周目を終える。小河選手はアンダーステア気味のハンドリングに悩まされており、2周目には織戸選手に抜かれ10位へ。4周目からは久保凛太郎選手(87号車)に攻め立てられる展開となるが、必死の走りで10位を死守。密山選手のペナルティにより正式結果は9位となり、第3戦から続いているダブル入賞はキープした。

メカニックとして参加したサービス技術部の加藤氏と立山氏の2人は「次に何をやるか考えることの重要性を再認識した」とコメント。トラブルやアクシデントなど、2人のドライバーにとって、決して納得のいく結果ではなかったが、最終戦に向けてよりチームのレベルが高まったのは間違いない。

Result
car driver pos. total best lap
1 T.Kondo 5 23'46.779 2'20.331
97 R.Ogawa 9 23'51.421 2'21.569
Drivers' Comment
1号車 近藤翼選手

予選はクルマにトラブルが出て、満足なアタックができなかったのですが、それでも7番手で帰ってくることができました。その後チームのみんながクルマを見てくれたおかげで、このトラブルはレースウィークの最初から続いていたのですが、決勝は直っていて非常にいいレースができたと思います。最後はちょっと当てられ、押し出されてしまったのですが、それまでは非常にいいレースができていました。まだ上位を狙えるので鈴鹿に向けて頑張りたいです。

97号車 小河諒選手

木曜日からドライで走り、クルマのバランスが悪かったので調整はしたのですが、ウェットでの確認はできませんでした。ただ、その中でも調整したことが予選ではいい方向にいき、クルマのバランスはものすごくよくなったのですが、先行者のスリップを使おうとしてついて行ったら、トラブルでスロー走行。それにひっかかって、納得のいくタイムが出せませんでした。決勝は前回の十勝もそうだったのですが、クルマのバランスがアンダーステア気味になりペースを上げられず。後ろから来るクルマをデイフェンスしたのですが、うまく守れなくて、ちょっと苦しかったですね。最初の1周、タイヤが冷えている時はガンガン攻めることができたのですが、その後はズルズル下がっていき……。10位(後に9位へ)でポイントは取れましたが、喜べる順位ではないので、原因を追究して最終戦の鈴鹿はしっかり勝って終わりたいです。