Race 6 TOKACHI SPEEDWAY 17 - 18 Aug. 2019

近藤選手が2位に入りランキングトップに
小河選手もファステストをマークしポイントを獲得

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第6戦が十勝スピードウェイで行われた。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は23台。土曜日に予選とヒート1、日曜日にヒート2が行われるスケジュール。前戦欠場した小河選手がチームに復帰し、97号車のステアリングを握っている。
土曜日の天候は晴。早朝までは雨が降っていたが、予選開始前には太陽が顔を出し、路面はドライに。10時から行われた予選では、シグナルがグリーンになっても、全員がピットで様子を見ている。3分を経過した頃からドライバーがコースに入り始めるが、近藤、小河両選手はピットにとどまったまま。先に動いたのは近藤選手で、残り約5分でコースイン。2周目に1分36秒061をマークし、#1谷口選手に次ぐ2位につける。小河選手は残り約4分でコースに入り、アタックを行うも、シフトミスがあり14位(1分36秒997)。ランキングトップの#7堤選手は小河選手の後方(15位)に沈んでおり、同2位の近藤選手にとって、トップ奪還はもちろん、一気にリードを広げる絶好のチャンスとなった。

近藤選手はタイヤを温存し2位
小河選手は終盤の接触により23位

ヒート1(14周)の決勝では近藤選手が順当なスタートを決め、#1谷口選手に続いて1コーナーへ。#1谷口選手のインを伺う近藤選手だが、抜くことはできず。0.275秒差の2位でオープニングラップを終了する。近藤選手はその後も#1谷口選手にプレッシャーをかけ、オーバーテイクを試みるも、#1谷口選手は絶妙なライン取りで隙を見せない。2台の争いはしばらく続いたが、近藤選手は6周を過ぎたあたりから、ヒート2を見据え、タイヤを温存。♯1谷口選手と1.485秒差の2位でチェッカーを受けた。#7堤選手は入賞圏外の11位。一方、小河選手は予選順位と同じ14位でオープニングラップを終了。2周目には13位に順位を上げ、6周目までキープする。しかし、アンダーステアに苦しみ、7周目に14位、9周目に15位と順位を下げると、10周目に後を走っていた♯906佐々木(孝太)選手と接触。右リアタイヤにダメージを負っており、ピットインを強いられてしまう。小河選手はレース終盤に復帰するも、トップから3周遅れの23位でチェッカーを受けた。

近藤選手は谷口選手を攻略できず2位
小河選手は狙い通りファステストラップを獲得

日曜日の天候は前日に続き晴。朝6時30分に車両保管が解除され、チームスタッフがヒート2に向けての準備を進める。小河選手の97号車には大きなダメージはなく、足まわりの調整のみでグリッドに向かっている。ヒート1の結果に基づき、近藤選手が2番グリッド、小河選手が23番グリッドからスタート。近藤選手は好スタートをきるも、#1谷口選手もミスなくスタートをきっており、オープニングラップの順位は変わらない。#1谷口選手は自らが優位に立つために、あえて近藤選手を引き離さない作戦をとる。すると5周目に3位の#34佐々木(雅弘)選手と4位の#88井口選手が近藤選手に急接近。近藤選手にとって、苦しい展開となったが、#34佐々木選手と#88井口選手の争いが激化。この隙にマージンを築くことに成功する。近藤選手は#1谷口選手を追いかけるが、2台の差はじわじわと広がり、1.681秒差の2位でチェッカー。3位には上位陣の混戦をくぐり抜けた#7堤選手が入った。一方、小河選手はレース序盤にファステストラップをマークし、1ポイントを狙う作戦。作戦通り3周目に1分36秒820のベストタイムをマークすると、ライバルの後退にも助けられ、徐々にポジションアップ。6台抜きの17位でチェッカーを受けた。レース後、小河選手のタイムはヒート2のファステストラップとして認定され、1ポイントを獲得。笑顔で締めくくることができた。

第6戦の総合結果は近藤選手が2位、小河選手が21位。近藤選手は2レースぶりにランキングトップに返り咲いたが、ランキング2位は#1谷口選手(6.5ポイント差)、同3位は#7堤選手(10ポイント差)と三つ巴の争いに。混戦のまま、シーズン終盤に突入することになった。

Result
car driver heat pos. total best lap total pos.
97 小河 諒 1 23 22'53.550 1'38.206 21
2 17 23'22.137 1'36.820
98 近藤 翼 1 2 23'00.836 1'37.305 2
2 2 23'00.706 1'37.543
Drivers' Comment
97号車 小河 諒選手

【第1ヒート23位】
接触でセンサーにエラーが出て、2レース目のこともあるので、無理しないでピットに入りました。すごくアンダーステアでペースを上げられず、前がバトルしていれば追いつくし、ストレートではブリヂストン勢の方が速いので、簡単に抜かれるという苦しい展開でした。ヒート2ではファステストラップを狙いたいですね。
【第2ヒート17位】(総合21位)
あの順位からのスタートだったのでクルマを見直しました。博打だったのですが、セットも変えました。ファステストラップでもらえる1ポイントは10位と同じなので、すごく大きな1点です。レース中、クルマは良かったのですが、下位のクルマをなかなか抜けず、そこが難しかったです。無理してでも抜くというのではなく、無傷でクリーンなバトルをしようと走っていました。順位を上げられず残念です。

98号車 近藤 翼選手

【第1ヒート2位】
スタートはまずまず良く、谷口さんに仕掛けたのですが、なかなか抜けなくて。後半、ちょっときつくなりました。明日もこのタイヤを使うので、温存しようと。ペースはいい感じなので、明日の序盤、いいレースができると思いますね。谷口さんはなかなか抜けないので、非常に強敵。一番ライバルにしたくない人がランキング上位に上がってきたのでまずいです。明日は優勝したいですね。
【第2ヒート2位】(総合2位)
スタートはあんまりで、谷口さんと同じようなスタートでしたね。イーブンだったので、差は変わりませんのでした。後ろも来ていて難しかったのですが、おさえつつ、接触もあって谷口選手との差がついてしまいました。谷口さんは速かったです。残り2戦、クルマのセッティングを詰めていかないと谷口さんに逆転されてしまうかも。それぐらい速いです。