Race 4 TOKACHI 26 - 27 Sep. 2020  十勝スピードウェイ

チャンピオンの行方を決める天王山
本領発揮できず近藤選手は悔しい7位

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第4戦が十勝スピードウェイ(北海道更別村)で行われた。
第5戦スポーツランドSUGO、第6戦オートポリスに続く、今シーズンの3大会目。土曜日に予選と第1ヒート、日曜日に第2ヒートが行われる2ヒート制で、プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は24台。
篠原拓朗選手(97号車)はスケジュールの都合により不参加のため、近藤 翼選手(98号車)のみ出場している。

土曜日の天候は雨。他クラスの予選中に赤旗中断が相次いだことにより、プロフェッショナルシリーズの予選は約45分遅れで行われた。
近藤選手はライバルの様子をうかがいながら、少し遅れてコースイン。レイン用のセッティングに苦しみながらも1分48秒693をマーク。11位につけるも、ランキングトップの#1谷口選手は4位、同4位の#34佐々木選手は7位。
2017年以来のチャンピオン奪還を目指す、ランキング5位の近藤選手にとって、厳しい予選となった。

雨の第1ヒートは2台抜きの9位

第1ヒート(14周)はレインコンディションで行われた。11番グリッドからスタートした近藤選手は、スタート直後の混乱に乗じ、前を走る#88手塚選手をパス。#11脇阪選手、#1谷口選手、#521川合選手に続く10位で1周目を終了する。
早く#1谷口選手をとらえたい近藤選手だが、混戦を脱することができず、レースは中盤へ。6周目にペースの上がらない#11脇阪選手をオーバーテイク。2台の接戦に#160吉田選手も加わり、3つ巴のバトルとなる。7周目に#11脇阪選手、#160吉田選手の先行を許し11位。8周目に再び#11脇阪選手をパスするも、#160吉田選手に追いつくことができずに9位でチェッカー。第2ヒートに望みをつないだ。

ドライで行われた第2ヒートは復調し7位

前日の雨がうそのように上がり、第2ヒート(14周)はドライコンディションで行われた。
9番グリッドから好スタートを決めた近藤選手は一気に6位までジャンプアップ。しかし、コースアウトした車両を回収するためにセーフティカーが導入され、4周目の終わりまで隊列走行が続く。
5周目からリスタート。近藤選手は前を走る#700阪口選手を攻め立てるも、6周目の最終コーナーでタイヤを滑らせ片輪をコース外に落としてしまう。これにより、後方にピタリと付けていた#1谷口選手に抜かれて7位に。その後は必死で#1谷口選手を追いかけるも一歩届かず。7位(総合結果も7位)でチェッカーを受けた。
今回の結果を受け、ポイントランキングは7位に後退。さまざまな要因により、本来のスピードが発揮できないレースが続いているが、レースは残り2戦のみ。次戦の岡山は今シーズン最後の2ヒート制で、大量ポイントのチャンス。近藤選手とチームの奮闘に期待したい。

Race4 Result
car driver heat pos. total best lap total pos.
98 近藤 翼 1 9 24'32.990 1'43.117 7
2 7 25'21.451 1'36.902
Driver's Comment
98号車 近藤 翼選手

【第1ヒート9位】
予選は雨で、それなりにアタックしましたが、後ろから来た速い選手についていくことができず、結構な勢いで離されてしまい、レースは後方からのスタートとなってしまいました。
決勝ではスタートを決めることはできたのですが、かなりの混戦となってしまい、上手く抜けることができませんでした。
吉田選手や川合選手のペースが良く、抑えきることができず、最後は手塚選手にも追いつかれてしまったので、色々と課題が残るレースになりました。明日に向けて、細かいところを詰めて頑張ります。

【第2ヒート7位】(総合7位)
スタート直後はかなりゴチャゴチャとしたのですが、スタートが決まり、位置取りも良かったので、順位を上げることができました。その後、SCが入ってしまい、再スタートをした時はまあまあ良かったのですが、前の選手を抜こうと頑張りすぎて、最終コーナーで片輪を落とすミスをしてしまい、谷口選手に抜かれてしまいました。
トップを狙うにはタイムが足りていないので、もう少しセッティングを考え直して、次戦も頑張りたいと思います。