Race 7 MOTEGI 21 - 22 Nov. 2020  ツインリンクもてぎ

近藤選手は最速ラップ奪取によりポイント獲得
スタートで出遅れた篠原選手は追い上げて17位

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第7戦がツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で行われた。
今シーズンの最終戦となる本大会には、近藤 翼選手(98号車)と篠原拓朗選手(97号車)が出場。
エントリー台数は35台で、スケジュールは土曜日に予選、日曜日に決勝レースとなっている。

土曜日の天候は晴れ。11月とは思えない暖かさで、絶好のレース日和。15分間の予選ではほとんどのドライバーがコースインせず、様子を見ている。
アタック合戦が始まったのは残り10分を切った頃。近藤選手と篠原選手は連なってコースに入り、1周のみのワンラップアタックを開始する。近藤選手は1分17秒180のトップタイムをマーク。しかし、終了間際にアタックを行った#500坪井選手に更新され、惜しくも2位に。篠原選手も近藤選手のスリップを利用し、2分17秒484の好タイムをマーク。自己最高の8位につけている。
しかし、近藤選手を含む8人の選手が規定走路外走行と認定され、タイムは抹消。これにより篠原選手は予選7位、近藤選手は予選不通過となった。予選終了後、チームは出走嘆願書を提出。その結果、抹消タイム順でグリッドに付くことが認められたため、近藤選手は28番グリッドからスタートすることになった。

近藤選手はファステストラップ狙いに目標を変更
篠原選手はシフトミスで大きく順位を下げる

日曜日の天候も晴れ。近藤選手はチームと協議の上、決勝の目標をファステストラップ獲得に変更。28番グリッドからスタートをきる。最後尾まで順位を下げ、2周目にアタック開始。
近藤選手はコースレコードを塗り替える2分16秒782のファステストラップをマークし、チームの実力を証明。そのまま周回を続け、31位でチェッカーを受けた。
篠原選手はスタート後、5コーナーでのシフトミスにより21位に後退。その後は粘り強い走りで順位を上げ、7周目には17位まで回復。篠原選手はあきらめずにプッシュするが、追い上げもここまで。17位でチェッカーを受けた。

近藤選手はファステストラップを獲得したことにより、1ポイントを上積み。合計39ポイントとなり、ランキング7位でシーズンを終えた。目標だったチャンピオン奪還はならなかったが、着実にマシンとドライビングを修正し、様々な形で結果を残したことはさすがと言える。また、初参戦となった篠原選手も、限られたレース数の中でレース毎に成長を見せ、今後の活躍に大きな期待が持てる年となった。

Race7 Result
car driver pos. total best lap
97 篠原 拓朗 17 23'36.946 2'19.410
98 近藤 翼 31 23'51.710 2'16.782
Drivers' Comment
97号車 篠原 拓朗選手

【決勝17位】
予選は今年初めて自分でも納得のいく内容でした。アタックラップに入る直前の最終コーナーで少しロスをしてしまいましたが、近藤選手の後ろについてスリップをもらいながら必死に食らいついて、アタックすることができました。
決勝では、せっかくいい位置からスタートできたのに、スタートで少し出遅れてしまったことと、1周目の5コーナーでシフトミスをしてしまい、大きく順位を下げてしまったのが非常に悔やまれます。
予選の順位でも分かるようにクルマのパフォーマンスはとても良かったので、すべてぼくのミスです。今年は全部で3戦に出場し、最終戦にして、やっと予選順位を上げることができましたが、決勝がまとめられなかったことがとても悔しいです。もし来年チャンスがあれば、落ち着いて、さらに貪欲に攻めていきたいと思います。

98号車 近藤 翼選手

【決勝31位 ファステスト獲得/コースレコード樹立】
予選が終わった後にコントロールタワーへの呼び出しがあり、4輪脱輪ペナルティを取られてしまいました。自覚はなかったのですが、90度コーナーで白線からはみ出していると判断されてしまったようです。
決勝はチームと話し合って、ファステストを狙って1ポイントでも獲得しようということになりました。そこで、スタート後はクリアラップを取るために、最後尾に下がりアタックを開始。成功して1ポイントを獲得することができました。
クルマも調子が良かったので、チームの皆さんにはとても申し訳ないことをしてしまいました。今シーズンはまわりとのタイム差が大きく開いた状態で開幕し、キツイと思っていたのですが、苦しみながらもポイントを取れて、最後の2戦はかなり調子が良くなり、やり切った感のあるシーズンでした。また、来年があれば、頑張りたいです。