Race 8 OKAYAMA 17 - 18 Oct. 2020  岡山国際サーキット

攻めの走りで近藤選手は5位
篠原選手はトラブルにより悔しい31位

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第8戦が岡山国際サーキット(岡山県美作市)で行われた。近藤 翼選手(98号車)と篠原拓朗選手(97号車)がプロフェッショナルシリーズに出場。篠原選手は開幕戦以来、3戦ぶりの参加となる。

土曜日に予選と第1ヒート、日曜日に第2ヒートが行われる2ヒート制で、プロフェッショナルシリーズには今シーズン最多の34台がエントリー。新型コロナウイルスの感染防止策がとられた中での開催とはいえ、例年通りの盛り上がり。

土曜日の天候は雨。日曜日の予報は晴れとなっていたため、いつも以上にタイヤの使い方がカギとなる。予選開始の合図とともに、ほぼ全車がコースイン。近藤選手は計測一周目から3番手タイムをマークする好調な滑り出し。#87久保選手、#988井口選手、#7堤選手との争いになり、激しく順位を入れ替える。タイムバトルは最終ラップまで続き、近藤選手は6周目に1分57秒912をマーク。予選2位を獲得し、フロントロウを確保した。篠原選手は岡山での初ウエットコンディションに苦戦し22位。

近藤選手はスタートで出遅れるも3位
篠原選手はトラブルでコースアウト

午前中の雨が上がり、路面が乾いていく中で行われた第1ヒート(12周)。イン側のグリッドからスタートした近藤選手は、濡れた路面に足元をすくわれ、久保選手の先行を許してしまう。さらに、混戦となった3番手争いに巻き込まれる形で行き場を失い、4番手までポジションを下げてしまう。
しかし、3周目に#34佐々木選手を抜き、じわじわと後続を引き離すことに成功。後方から追い上げてきた#1谷口選手の猛追を受けるも、なんとかおさえきり3位でチェッカー。第2ヒートでのトップ奪還へ望みをつないだ。
篠原選手はスタートを決め、3周目に21位までポジションを上げるも、5周目にトラブルによりコースアウト。無念のリタイアとなった。

近藤選手はブレーキが苦しくなり5位
ピットスタートの篠原選手は4台抜きを見せ27位

ドライコンディションで行われた第2ヒート(12周)。2台減り、32台が出場。なお、篠原選手はクルマの修復を終え、ピットスタートでの出走が認められているが、シリーズポイントは付与されない。
3番グリッドから好スタートを決めた近藤選手は、谷口選手の猛チャージをおさえることに成功。#7堤選手、#87久保選手の3台でトップ集団を形成する。4周目、近藤選手は後方からはハイペースで追い上げてきた#90阪口選手に抜かれ、4位にダウン。#90阪口選手は翌周にトップに立ち、3台での2位争いとなる。近藤選手はギリギリの走りを続けるも、ブレーキが苦しくなり徐々に後退。8周目に再び追い上げてきた#1谷口選手に抜かれ、5位でチェッカーを受けた(総合5位)。
篠原選手はトラブル発生時にできたタイヤのフラットスポットのため、前輪2本を交換してピットスタート。最後尾から着実に前との距離を詰め、4台抜きを見せる。篠原選手は28位でチェッカーを受けるも、上位に失格車が出たため順位がひとつ繰り上がり27位。総合順位は両ヒートの周回数の合算で決まるため、総合31位となった。

Race8 Result
car driver heat pos. total best lap total pos.
97 篠原 拓朗 1 - 8'07.212 1'55.385 31
2 27 22'53.476 1'50.755
98 近藤 翼 1 3 23'05.305 1'53.850 5
2 5 22'28.922 1'50.772
Drivers' Comment
97号車 篠原 拓朗選手

【第1ヒートリタイヤ】
予選は久しぶりの86レースで、岡山での初めての雨ということで、ぼくなりに挑戦はしましたが全然足りず、実力の差を痛感させられました。決勝はグリッドが内側だったので、路面がかなり濡れていて、スタートで少し出遅れてしまいました。クルマの調子は良くて、順位はすぐに戻せたのですが、ひとつポジションを上げられて、これからというところでシステムエラーが起きてしまい、ブレーキがロックして、そのままコースアウトする形でリタイアとなりました。明日に向けてクルマを直してもらっているので、気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。

【第2ヒート27位】(総合31位)
第2ヒートのクラッシュでタイヤを交換したペナルティにより、ピットスタートとなったのですが、なんとか前の3台を抜くことができました。欲を言えばその前の集団も抜ききりたかったのですが、それは自分の力不足で叶いませんでした。もっと状況に対する対応力が必要だと感じています。今回は、自分自身もまだ86の特性がつかめていなくて、流れのあまり良くない週末になってしまったので、最終戦はしっかりと決めて、いい状態で終われるようにしたいです。

98号車 近藤 翼選手

【第1ヒート3位】
予選の感触はまあまあ良くて、終わるまで順位は分からなかったのですが、もしかしたら上位にいるかな? という感覚でした。決勝ではグリッドがイン側だったので、路面が少し濡れていて、そこで久保選手に抜かれてしまい、その後の1コーナーも位置取りが悪く、モスエスでスリーワイドになってしまい、順位を落としてしまいました。その後、佐々木選手をパスするのに手間取ってしまったことと、ブレーキをいたわりながら走ったこともあり、ペースがあまり上げられませんでした。最後は谷口選手にも迫られたのですが、そこはおさえきれたので良かったです。路面が乾いてきたら少し苦しかったので、明日の第2ヒートも厳しいかもしれませんが、頑張りたいと思います。

【第2ヒート5位】(総合5位)
スタートでポジションをキープして3位のまま、最初は前を走る堤選手と久保選手とバトルしていたのですが、阪口選手がどんどん上がってきて、ペースが違いすぎたのでおさえきれず、抜かれてしまいました。その後は徐々にブレーキがきつくなってきて、ペースが上げられなくなり、谷口選手にも抜かれてしまい、後半は完走を目指してゴールまでクルマを運んでいるような状況でした。クルマの状態は少しずつ良くなっているので、最終戦もブレーキに辛いサーキットですが、そこに向けて課題を解決し、上位で争えるように頑張りたいと思います。