2022 September 24-25  

Round 3 TOKACHI SPEEDWAY

Round 3 レポート

高橋選手5位、元嶋選手8位
ダブルでポイントを獲得

TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第3戦が9月24日(土)〜25日(日)に十勝スピードウェイ(北海道更別村)で行われた。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は31台。

第3戦は土曜日に公式予選、日曜日に決勝レースが行われるスケジュール。土曜日は午前中まで降り続いた雨の影響でプロクラスの予選スタート時刻になっても路面は乾くことはなく、曇り空のなかハーフウェットでの予選となった。

徐々にコースのコンディションが回復していくと予想されるため、定刻の12時35分になるとほとんどのドライバーが一斉にコースイン。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEの2台は、元嶋佑弥選手(98号車)、高橋知己選手(97号車)の順にコースに入り、予選アタックを開始した。

予選は目まぐるしく順位が変わる展開。周回を重ねるごとに路面は乾きつつあり、時間が経つにつれ、ベストタイムが塗り替えられていく。高橋選手は予選終了間際に1分36秒158を刻み自身の最高位となる予選5位を獲得。元嶋選手は1分36秒634をマークして13位につけた。

高橋選手は上位争いの中で安定した走りを披露
元嶋選手は怒涛の追い上げでリカバリー

前日とは打って変わり、日曜日は澄み渡るような快晴。汗ばむほどのドライコンディションのなか、14周の決勝レースが開催された。5番グリッドを獲得した高橋選手は、スタート直後の混乱をうまくかわすもオープニングラップに順位をひとつ落とし6位に後退。しかし、3周目の1コーナーから2コーナーに掛けてクロスラインで前をいくライバルを抜き、ふたたび5番手に浮上。その後も危なげない走りを披露し、5位でチェッカーフラッグを受けた。

13番グリッドからスタートした元嶋選手は、スタートで出遅れ、順位をひとつ落とすも、オープニングラップの混戦のなか、持ち前の速さを活かして11番手まで浮上する。2周目にはさらに順位をひとつ上げてポイント圏内となる10番手にアップ。その後も強豪ドライバーたちと激しいデットヒートを繰り広げ、あきらめることなくプッシュ。13周目には9番手まで浮上し、4台抜きとなる9位でフィニッシュした。なお、上位のドライバー1名が車両違反により失格となったため、正式リザルトは8位。高橋、元嶋両選手ともにポイントを獲得した。
トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEとしても、2019年第3戦SUGO以来となるダブルでのポイント獲得。元嶋、高橋両選手ともにパフォーマンスを発揮し、チームにとってもうれしいリザルトとなった。セットアップを突き詰めてきたことが奏功し、クルマの戦闘力もアップ。次につながる結果と言える。次戦は10月29日(土)~30日(日)、鈴鹿サーキットで行われる。

race data : Round3
car driver pos. total best lap
97 高橋 知己 5 22'17.238 1'34.536
98 元嶋 佑弥 8 22'22.112 1'34.801
Drivers' Comment
97号車 高橋 知己選手【第3戦 決勝5位】

レースウィークに入って足まわりの仕様変更などを実施。予選では雨量が多くなる予報もあったので、タイヤのエア圧には悩みましたが、チームの皆さんの強力なサポートもあり、セットアップがうまくはまりました。また、チームメイトである元嶋選手からのアドバイスを元に、路面が乾いてきた後半にベストタイムが刻めるよう、1周のクーリングラップを挟んでタイヤのグリップ力が回復してから再アタック。この作戦が功を奏して予選5番手を獲得できました。決勝ではオープニングラップでひとつ順位を落としたものの、3周目にはうまく抜き返しそのまま逃げ切ることができました。初のポイントを獲得できたのは本当にうれしいですね。ただ前半にプッシュしすぎて後半にタイヤのグリップ力が厳しくなるなど、まだまだ自分の走りに課題があると思うので、ひとつひとつ克服しながら今後はさらに上位を目指していきたいです。

98号車 元嶋 佑弥選手【第3戦 決勝8位】

レース本番に向けて水曜日と木曜日はドライ路面で、金曜日はウェット路面で走り、いろいろ試しました。プロジェクトリーダーの横田さんやメカニックの皆さんはクルマの理解度が非常に深く、リクエストに対して素早く対応してくれるので助かっています。今回の予選日は天候が読みにくくギリギリまで悩みましたが、もう少し雨が降るのではと選んだタイヤのエア圧がはずれ、順位が伸び悩みました。自分の読みが甘かったと反省しています。シングルで帰ってくると挑んだ決勝ではクリーンなレースができました。走っていてとても楽しかったです。レース後半は拮抗したバトルとなり、少しでもミスをすると後ろから抜かれてしまうような状況でしたが、気持ちよく走れました。クルマのパフォーマンスは確実に高まっています。チームメイトである高橋選手との情報共有が円滑に進んでいるのも強みだと思います。