Race 7 Fuji Speedway 31 Aug. - 1 Sep. 2017

近藤選手が3位表彰台を獲得
ポイントランキングも2位に浮上

第7戦が行われる富士スピードウェイは、近藤翼選手にとって過去に優勝を手にしたこともある相性のいいコース。大いに期待が持たれる中、レースウィークを迎えた。なお、第6戦の十勝スピードウェイで激しいクラッシュに巻き込まれてしまった小河諒選手の76号車は、修復が間に合わず残念ながら欠場となった。

近藤選手は事前に行われた専有走行で4番手のタイムを記録しており、コンディションは上々。予選が開始されると、2分05秒306のタイムをマークし4位に。3位の平中克幸選手(369号車)にわずか0.036秒届かなかったが、スターティンググリッドは2列目。十分に優勝争いができるポジションだ。近藤選手自身も「マシンの仕上がりが最高。明日の決勝が楽しみ」と期待を寄せる。ちなみに予選トップは吉田広樹選手(10号車)、2位には服部尚貴選手(60号車)がつけている

最終ラップまでもつれ込んだ激しい2位争い

決勝日の天候は晴れ。今回は「現場を見て、何かを感じてほしい」という市川英治神奈川トヨタ代表取締役社長の呼びかけにより、50名を超える神奈川トヨタ各店舗の店長・副店長も応援に駆けつけた。

シグナルが変わって全車一斉にスタート。予選からほとんど順位を変えることなく1コーナーに突入する。近藤選手は1周目から果敢にアタックし、平中選手を脅かす。そして2周目の1コーナーで3位に浮上。そのまま周回を重ねるごとに4位以下を引き離し、1位の吉田選手、2位の服部選手の背後にピタリとつく構図に。この間、近藤選手はファステストラップを記録する快走を見せる。

レースが動いたのは9周目。吉田選手がコーナーからの立ち上がりで、一瞬もたつき見せた隙に服部選手がトップに浮上する。これは近藤選手にとってもチャンスとなり、吉田選手を射程圏内に収める。そしてファイナルラップには吉田選手とテール・トゥ・ノーズの接戦となり、近藤選手は最終コーナーで吉田選手のインを刺す。このまま2015年の第3戦(富士)で近藤選手が谷口信輝選手(82号車)を抜いた時と同じように2位でチェッカーかと思いきや、アウトいっぱいで立ち上がった吉田選手にわずか0.140秒リードされ、惜しくも3位でチェッカーとなった。

「実に見応えのあるいいレースだった」と市川社長。額田信明プロジェクトマネージャーも「今年のベストレースのひとつだと思う。翼を褒めてやってほしい」と、近藤選手の活躍を讃えた。また磯貝敏一監督は、「チャンスを掴むことも大事だが、チャンスを作ることも必要。この次のSUGOは大切な1戦になる」と、次戦への想いを語ってくれた。

今回の結果で近藤選手はポイントランキング2位に浮上。1位、佐々木雅弘選手(1号車)との差はわずか6ポイントで、年間チャンピオンに手が届く位置につけている。次回の第8戦は9月30日(土)~10月1日(日)にスポーツランドSUGOで行われる。

Result
car driver pos. total best lap
76 R.Ogawa - - -
97 T.Kondo 3 21'14.601 2'06.125
Drivers' Comment
97号車 近藤翼選手

決勝では前半はタイヤを温存し、後半でアタックする作戦をとりました。でも予想以上に前の2台が速く、3位から順位を上げることはできませんでした。優勝を狙っていたので悔しいです。次戦のSUGOは正念場。チャンピオン目指して頑張ります!