2022 November 20-21  

Round 6 OKAYAMA INTERNATIONAL CIRCUIT

Round 6 レポート

元嶋選手は激しいバトルを展開し9位。
高橋選手はマシントラブルで出走できず

11月20日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupプロフェッショナルシリーズの第6戦が岡山国際サーキット(岡山県美作市)で行われた。前日に行われた第5戦に続く2レース目。出走台数は3台減の33台となっている。

日曜日の天候は曇り。土曜日の午前中に行われた公式予選の結果により、元嶋選手は9番グリッドからスタート。高橋選手は15番グリッドスタートだが、第5戦で発生した車両のトラブルにより、不出走となっている。なお、使用できるタイヤは土日合わせて1セット(4本)のみ。前日から使用しているタイヤのライフをどう活かすかが勝敗の鍵となる。

決勝レースは11時05分から行われ、9番グリッドからスタートした元嶋選手は、混戦状態の中で8位にポジションアップ。元嶋選手を含む2位以下は隊列状態で走行しており、接近戦のままレースは進んでいく。大きな順位変動は見られないものの、周回を重ねるごとに少しずつ集団が分かれはじめ、元嶋選手は6位争いのグループの中で、超接近戦を展開。6周目に1台抜き、7位に順位を上げる。

さらに元嶋選手は9周目、集団のペースリーダーである松井孝充選手(123号車)のオーバーテイクを試みるも、後続に隙を突かれ9位までポジションダウン。順位を回復すべく、必死に走り続けるも、9位でチェッカー。自身の高いポテンシャルを証明しながらも、プロシリーズらしいサバイバルレースの難しさを痛感するレースとなった。

今回の岡山大会が GR86/BRZ Cupの最終戦。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEのレギュラーシーズンも終了となる。最終ランキングは元嶋選手が14位、高橋選手が17位。最終戦は98号車1台のみ出場という不完全燃焼で終わってしまったが、元嶋、高橋両選手ともにポイントを獲得するなど、チームの確実な進化を感じられた年となった。2023年もトヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEの活躍に期待して頂きたい。

race data : Round6
car driver pos. total best lap
97 高橋 知己 DNS - -
98 元嶋 佑弥 9 21'51.026 1'47.648
Drivers' Comment
97号車 高橋 知己選手【第6戦 未出走】

今日は残念ながらレースに出ることはできませんでしたが、その分、外からレースを客観的に見ることができ、みんなこういうタイミングで仕掛けてパッシングするとか、こうやってブロックすれば抜かれないとかを学ぶことができ、貴重な機会となりました。来年、もっと上で戦えると思うので、絶対にそこで生きてくる経験だと思います。こういう機会がなければ、レースを客観的に見られることはないので、悔しくはありますが、とてもポジティブです。開幕時にかなり大きな差が開いていた元嶋選手との差も詰められ、自分の成長を感じられるシーズンでした。ありがとうございました。

98号車 元嶋 佑弥選手【第6戦 決勝9位】

スタートから攻めて、途中で順位を上げることができ、まだまだ余力もあったので、最後にまた攻めに出たのですが、そのタイミングで後続車に対して隙を作ってしまい、順位を落とす結果となりました。そういう部分が難しいレースであることはわかっていたのですが、最終戦なので、守るより攻めると決断した結果なので、後悔はありません。チームの人やファンの方には申し訳ないですが、いいレースができたと思っています。レースウィークに入り、20番手ぐらいをウロウロしていたので、どうすればいいのか正直不安でしたが、何とか2戦連続でポイントを獲得でき、チームのみなさんにとても感謝しています。